こんにちは、前田です。
自分の走っている姿、見たことありますか。
初めて動画を見たとき、僕はあまりの遅さとカッコ悪さにショックを受けました。
しかし、このショックこそが上達への第一歩です。
人間の感覚ほど当てにならないものはありません。
主観的な感覚と客観的な事実は必ずズレています。
今回は、そのズレを修正するための映像分析の手法を紹介します。
主観と客観のズレを埋める作業
自分ではMotoGPライダーのように深くバンクさせているつもりでも、映像で見るとリーンウィズで直立に近い。
アクセルを全開にしているつもりでも、音を聞くと開け始めが遅い。
こうした感覚のズレを認めない限り、修正は不可能です。
動画は嘘をつきません。
残酷なまでの事実を突きつけられることで、初めて具体的な課題が見えてきます。
「なぜ倒せないのか」「なぜ開けられないのか」を映像を見ながら自問自答し、物理的な原因を探ってください。
イメージ通りの動きができているか、フレーム単位でチェックする癖をつけましょう。
定点撮影と追走撮影の使い分け
撮影方法には大きく分けて二つあります。
一つはコース全体が見渡せる場所からの定点撮影です。
これはライン取りや、全体のリズム、加減速のメリハリを確認するのに適しています。
特に、どのパイロンで大回りしているか、どこで加速が鈍っているかを把握するのに役立ちます。
もう一つは、上手い人に後ろについてもらって撮影する追走撮影、または自分が前を走る撮影です。
これらはサスペンションの動きや、細かなフォームの修正点をクローズアップして見るのに役立ちます。
最近はスマホでも高画質なスロー再生ができるので、フォームチェックには最適です。
上手いライダーのデータを盗む
映像分析の真骨頂は比較です。
同じコースを走る上級者の動画と自分の動画を並べて再生してみてください。
どの地点でブレーキをリリースしているか、どのタイミングで視線が動いているか、そして通過タイムがどこで離されているか。
漠然と見るのではなく、ポイントを絞って比較することで、盗むべき技術が明確になります。
例えば「彼はパイロンの2メートル手前でブレーキを離しているが、自分は真横まで握っている」といった具体的な差分を見つけるのです。
上手い人の残像を脳に焼き付け、自分の動きをそれに寄せていく作業が上達への近道です。
スマホは最強のコーチである
高価なデータロガーがなくても、スマホ一台あれば高度な分析が可能です。
次の練習では、恥ずかしがらずにカメラをセットしてください。
自分の姿を直視できるライダーだけが、次のステップに進めますよ。
