空気圧を確認する人

路面温度とタイヤ内圧の関係を記録する「データログ」のすすめ

こんにちは、前田です。
皆さんはタイヤの空気圧、いつ測っていますか。

ガソリンスタンドでたまに測るだけでは、スポーツ走行のスタートラインには立てません。
空気圧はサスペンションの一部であり、わずか0.1kgf/cm2の差でハンドリングが激変します。

空気圧が高すぎれば接地感が消え、低すぎれば腰砕けになります。
今回は、公務員らしくデータを重視した空気圧管理の重要性についてお話しします。

メーカー指定値は基準であって正解ではない

スイングアームに貼ってある指定空気圧は、あくまで二人乗りや荷物満載時を想定した安全マージン込みの数値です。
例えば、リア2.9kgf/cm2という指定は、高速道路を二人乗りで走ってもバーストしないための数値です。

一人でスポーツ走行をする場合、この数値では高すぎてタイヤが潰れず、接地感が希薄になることが多いのです。
タイヤ本来のグリップ力を引き出すための適正値は、車種やタイヤ銘柄によって異なります。

指定値から少しずつ下げていき、タイヤが最も仕事をするポイントを探る実験が必要です。
自分の体重や乗り方に合わせた「マイ・スタンダード」を見つける作業こそがセッティングです。

温間と冷間の管理で再現性を高める

空気は熱せられると膨張します。
走行前の冷えた状態(冷間)と、走行後の温まった状態(温間)では、内圧が大きく異なります。

ジムカーナではタイヤを酷使するため、走行中に摩擦熱で内圧が0.2〜0.3kgf/cm2ほど上昇することもあります。
狙ったグリップを引き出すためには、走行直後の温間時に数値を合わせるか、上昇分を見越して冷間時に低く設定しましょう。

この変化を理解していないと、練習開始直後は良くても、後半で急に滑りやすくなる現象に悩まされます。
常に「今、タイヤの中はどうなっているか」を想像することが大切です。

マイ・エアゲージでデータを蓄積する

ガソリンスタンドの空気入れは誤差が大きいため、精密なマイ・エアゲージを持つことを強くおすすめします。
そして、練習日誌には、気温、路面温度、冷間時内圧、走行後の温間時内圧、そして走ったフィーリングを記録してください。

これを続けると、「今日の気温ならこれくらい入れておけばベストだ」という法則が見えてきます。
データがあれば、迷いがなくなります。
感覚に頼らず、数値で管理することで、不調の原因が空気圧なのか、自分の操作なのかを切り分けることができます。

空気圧は無料のセッティングパーツ

お金をかけずにバイクの性能を変えられる唯一の箇所が空気圧です。
まずはマイ・ゲージを購入し、毎回同じ条件で計測してデータを取ることから始めてみてください。
数値の裏付けがあれば、迷いなく攻められます。